バスケキッズの親に守ってほしい16のルール(ゴールドスタンダード・ラボさんからの引用)+α

時折読んでいる「ゴールドスタンダード・ラボ」さんというサイトで以前読んだ記事からの全文引用とプラス自分の意見を足したものです。バスケキッズの親のみならず、スポーツをしているお子さんの持つ親御さんにぜひ一度は読んでいただき、ご一考いただけたら有難いです。実は自分も高校で女子バスケ部に在籍する子供を持っています。中学から高校もバスケ部に在籍していて、親として娘の在籍する部活の事でいろいろと悩んだりした事があります。今も子供たちにバスケを教える中で、親御さんとの係わり、子供と親御さんとの係わり、コーチとしての立場、親としての立場、様々な事を考えてきました。悩んでいる親御さんやどうすべきか迷っている親御さん、良かれと思っていろいろと子供のスポーツにコミットする方が良いのか、しない方が良いのか、どういったコミットの仕方が良いのか、何かのヒントや考えるきっかけに少しでもなれば良いと思います。ぜひ最後までお読み下さいね。【現在アメリカで有数のストレングストレーナーとして活躍するアラン・ステインのストロンガーブログからの全文翻訳です。】

コーチであり父親でもある私は、バスケキッズを持つ親御さんに以下の16個のルールを提案したい。

1.これは子どもたち自身のバスケットボール人生であり、あなたのものではないということを受け入れなければならない。彼らの代わりとなって歩んではならない。子どもをサポートし、勇気づけてあげられる親であることに集中すること。

2.コーチは勝つためにチームにチャンスを与えられる選手や、戦う姿勢を持つ選手、毎日努力する選手、どのようなものでも自身の役割を受け入れる選手、そしてチームの文化に同意してくれる選手を好む。これが真実だ。もしコーチがあなたの子どもを好きでないとしたら、これらの内どれからが欠けていると考えなければならない。

3.プレイングタイムに関しては、コーチは勝ちたいと思っているし、チームもとにかく勝ちたいと思っている。あなたの子どもがそれに貢献できるのであればプレイングタイムを得られるだろうが、そうでなければ出ることはできない。

4.多くの場合、コーチはワークアウトからプラクティス、ミーティング、試合やその映像まで全てを見ているため、適切なプレイングタイムを評価して決定できる最適なポジションにいる。親は多くの場合試合の現場しか見ることはなく、不完全なイメージしか見ることはできない。

5.多くの場合、経験と指導する能力の両方において、通常コーチは優れたバスケットボールIQと試合における一般知識を有している。したがって、コーチのX&O(戦術)についてや選手の能力における判断基準について質問することは不適切である。

6.応援席から子どもに向かって指示をするのはやめなさい。子どもたちが指示を受けるべき声は、自分のコーチングスタッフからのものだけだ。彼らを勇気づけることだけがあなたがするべきことで、あなたは彼らのコーチではない。それはあなたの仕事ではないのだ。

7.あなたは世界中の何よりも子どもを愛している。常に彼らにとってベストなものを欲している。それは理解できるし尊敬する。しかしコーチの義務はチームにとってベストのことをすることなのだ。多くの場合、あなたが子どもにしてあげたいと思うこととチームにとってベストなことは異なるものだ。

8.プレイングタイムと戦略、そしてほかの選手のことについて、決してコーチと議論してはならない。絶対だ。これら3つはコーチにとっての聖域なのだ。
9.政治的な工作はあなたの子どもがプレイングタイムを得ることに何の意味もなさない。例えば「私はジェフリーがもっとプレイングタイムを得るべきだと考える。何故なら彼の母親が充分なプレイングタイムを得ていないと考えているからだ」といった声明は、高校バスケ史上今まで聞かれたことはない。

10.ミーティングのスケジュールを確保することによって、あらゆる関心事や質問、不安などを、あなたの子どもとコーチが直接コミュニケートすることを促すべきだ。これは親としての私の信念だが、親は単に観察者として正しいミーティングの機会を設けなければならないが、議論は子どもとコーチの間だけで行なわれなければならない。

11.練習の帰途や家族との食事中に、コーチに対して間接的に攻撃してはならない。「あなたのコーチは何を考えているのか分からない」「あなたが何故もっと試合に出られないのか理解できない」といった批判は、子どもにとって気持ちのよいものではない。あなたの意見が理解できるものだとしてもだ。それは単に悪い心構えや言い訳を作ることにしかならず、どちらも歓迎できないものだ。

12.あなたの子どもが思うほどにプレイングタイムを得られなかったり、試合に出ることができないとしたら、それを強力なティーチングツールとして使いなさい。プレイングタイムを得られる方法や、今とは異なる結果を得るためにこれからできることを教えるのだ。

13.レフェリーに文句を言うのはやめなさい。それは子どもに悪い例を示すことになり、あなたを愚かに見せる。レフェリーはベストを尽くしている。通常レフェリーは、親よりも正確なジャッジをするために最適な位置にいるし、ルールについての深い理解を有している。私はまた、高校バスケ史上でこんな声明も耳にしたことはない。「試合を止めてください。皆さんすみません。スタンドの母親の意見は正しい。彼女の息子は先ほどのプレーでファウルをされました」。

14.あなたの子どもがプロになる可能性はほとんどない。これは事実であり、統計として大学でプレイできる子どももほんのわずかしか存在しない。だから彼らに楽しい旅路を過ごしてもらおう。あなたが思うよりも早く、彼らがプレイできる日々は終わるのだ。彼らの成長にとって必要な人生の教訓を教えるために、バスケットボールを活用してほしい。

15.子どもにプレッシャーをかけすぎてはならない。勇気づけたり提案したり、高いスタンダードを子どもに持たせるようにするのはよいだろう。しかし余計な練習を強制してはならない。それは子ども自身から発せられなければならない。もし彼らが自身からより多くの練習を望むのであれば、サポートしてあげてほしい。もしそれを望まなかったりほんの僅かしか望まず、それでプレイングタイムを充分に得られなければ、最後に彼らは人生の大事な教訓を学ぶことができるだろう。

16.あなたができるベストなことの1つは、子どものコーチと素晴らしい関係を築くことだ。

プラスアルファ。子供たちと家や車の中では試合や練習の話をたくさんしてほしいですね。でもコーチや顧問の戦術や起用法についての批判、審判のジャッジに対しての批判は止めてほしいですね。審判についてはたいていの場合、自分達のチームが上手くいっていない時に審判の判定に文句を言います。親が言えば子供たちも自分たちのミスを棚に上げて失敗を審判のせいにします。自分は子供たちに時々こう話します。「バスケットボールのジャッジメントは本当に難しく10人が同時に動いていく中で、接触した事実の確認、どちらに責任があって、プレイに影響の有無を一瞬で判断しなくてはいけない。ここ数年プロスポーツでビデオ判定を様々なスポーツで取り入れるようになりましたが、それは人間の眼で判断するのは本当に大変な事だからでしょう。それをほとんどのケースでボランティアで行なっている審判の方々に対しては、感謝こそすべきで批判すること自体、どうなんでしょうか?」と。またこうも言います。「1試合の中で審判は3回くらいはミスをします。2人いれば6回くらい。でもその全てが偏ったチームにすることもないでしょう。AチームBチームに3回ずつすればちょうど公平になります。」試合をしている選手もミスもするしファウルもする、審判も然り、そういったこと全部含めてスポーツではないでしょうか?もちろん全てそういった事をしないように練習する努力するのは選手も審判も然りで、その努力や勉強もスポーツに含まれています。

バスケットボールを通して、子供たちは日々成長していきます。親御さんも一緒にいろいろな意味で成長していただけたらと考えます。そして子供たちから様々な事をコーチも学び、また共に成長していきたいと考えています。

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